
事例紹介一覧へ

工場移転にともなう、製造ラインの移設
- ■移設内容
- 既存工場から新工場へ、約200台の精密機械の移設
1ラインにつき既存機械10~20台を移設。順次稼動し、生産を極力とめないよう配慮
- ■工期
- 約8ヶ月間(お客様の生産計画に合わせて、工事期間を調整)
■主なサービス内容
プラント・機械・重量物据付サービス・一般輸送サービス
- 精密機械輸送
- 工場内レイアウト
- ロボット仕様の自動化ライン据付
- 機械電気分解・据付・レベル調整・真出し調整・精度調整
機械設計製作
- 新規製作機械・真円度1.5ミクロンの精度が要求される自動車部品の加工機(設計・加工(キサゲ仕上げ等)・組立 ほか)
- チップコンベアの設計・製作・据付(集中クーラントおよび分散処理対応)
- ロボット仕様の自動化ライン製作
- 既存機械は必要に応じて、機能を追加
★移設から、さらなる効率アップの提案まで

「既存工場から新工場へ」
13の製造ラインの移設は、まず、綿密な打ち合せから始まった。どのラインから移設し、復元状態をどうするか、修正は必要ないか…。あらゆる状況を想定し、スケジュールを詰めていく。そこで出てきた課題が、新工場での切粉・切削油処理ラインの問題。既存工場では床に処理用の溝があったが、新工場ではそれが不可能。この対応のため、新たな機械を設計・製造することになった。
- ■担当者コメント
- 製造過程で発生する切粉・切削油等を処理するため、新規にチップコンベアを設計・製作し、移設にあわせて製造ラインに組込みました。作業環境が変わっても、従来以上の作業効率が実現できるよう提案できるのも、機械設計製作まで対応可能だからこそです。
★窓口がひとつのわかりやすさで、移転のロスを極力排除

移設の最初の工程は、機械の測定・分解作業。あらゆる数値を参考に、新工場での復元状態を確認する。お客様からは、この機会に既存ラインを見直したいという要望も次々に出てくる。1つの製造ラインに10~20台の精密機械が並び、機械メーカーもまちまちだが、その全てに対応。既存機械のオーバーホールも同時に行うことになる。
- ■担当者コメント
- それまで使用していた機械ですから、やはり断線や配管の劣化などの不備が出てきます。従来どおりに復元するには修理も必要。部品が無いときには、イチから作ることもあります。こうした対応も、機械メーカーまで戻す必要がないので、納期の変更はほとんどありません。
★お客様のニーズに素早く対応するフットワーク

移転にともない、お客様から約200台の精密機械をすべて塗装しなおしたいという要望が出された。新工場移転にあわせてシンボルカラーで統一し、社内のモチベーションを高めたいとのこと。そこで移設工程の中に塗装を組み込み、既存工場→塗装工場→新工場へ、スムーズな移設を可能にした。
- ■担当者コメント
- さすがに塗装までは自社では行えませんが、当社が窓口となり、スケジュール管理も行うことで、移設の工程に影響を与えることなく全塗装を可能にしました。機械の分解、輸送、据付まで一貫して行えるからこそ、臨機応変な対応も可能になります。
★互いの作業をバックアップし、工程管理も確実に

機械の分解と同時並行で、積み込み作業へ。すぐ隣に稼動中のラインがある中で、振動を与えないよう細心の注意をはらって作業を進める。精密機械を扱うだけに、振動対策は輸送の際にも重要なポイント。重心の高いものはローリングを起こすこともあり、梱包・積込・走行など、基本的な技術の差が輸送後に大きな差となってあらわれる。
- ■担当者コメント
- 輸送中に精密機械の不具合が発生することもあり、輸送のプロとして最も気を配るところ。その点、当社を指名してくださるメーカーもあり、信頼を裏切らないよう日々技術を磨いています。
新工場への移設、組立、調整へ。数トン単位の精密機械をミリ単位の正確さで配置していく。運びこまれた機械は、すぐに組立・調整作業へ。一貫サービスならではの確実な工程管理で無事、納期内で作業を完了した。
印刷ページ
▲このページのトップへ