事例紹介

ロジスティックス / 一般輸送

鉄道車両の陸上輸送(積込~輸送~荷卸)


■輸送内容
  
・20メートル級鉄道車両 5両
長さ:20000mm
幅 :2800mm
高さ:4100~4145mm
重量:約32~34t
  
  
・輸送区間
JR富山貨物駅→富山地方鉄道上市駅
  
  
・輸送期間
平成25年7月11日~16日
  
  
・使用車両
幅広低床トレーラー  :2台×2日、1台×1日
大型トラック       :2台×2日、1台×1日
先導車(トレーラー)  :4台×2日、2台×1日
先導車(大型トラック) :2台×2日、1台×1日
レッカー(積込、荷卸) :2台×6日

★富山県内では滅多にお目にかかれない!?陸上輸送大型プロジェクト


 通常、鉄道車両の輸送を行う場合、トレーラーによる陸上輸送、船舶輸送、既存の路線を走らせるなど、目的地まで運ぶ手段は様々ありますが、今回は、横浜から富山までの輸送ということもあり、全ての区間をトレーラーを使用して運ぶことが道路の構造上において物理的に不可能でした。また、路線がJR線と接続していなかったこと、船舶輸送では非常にコストが掛ってしまうこともあり、本プロジェクトでは、横浜からJR富山貨物駅までは既存の路線走行、JR富山貨物駅から富山地方鉄道上市駅までは特殊トレーラーを使用した陸上輸送という手段を取ることになりました。
 鉄道車両の陸上輸送は、荷主である富山地方鉄道様にとっても十数年振りの試みであり、当社にとっても鉄道車両を積み込んで運ぶという経験は無く、ある意味では初挑戦という案件になりましたが、常に大型の工作機械や生産設備、巨大な銅像など、特殊な品物を積込、運搬している当社であれば、ミスや事故を起こさず、安全かつスピーディーに作業ができるということで、本プロジェクトの取りまとめ役として携わらせて頂きました。難しい仕事ではありましたが、このプロジェクトを必ず成功させるべく、社内外での打合せを何度も重ねることで、緻密な作業計画、徹底した安全管理、協力業者とのパートナーシップを確立し、当日の作業に臨みました。

★過去のノウハウと経験を最大限に活かす


 積込や荷卸の際は、レッカー2台を使用し、平衡を保ちながら吊り上げ、レッカーを交互に旋回させて、2台のレッカーの間を通して反対側に降ろすという作業方法で行いましたが、この時、一番気を付けるポイントとなるのが、吊り上げ時の重心と旋回時の作業半径が変わらないようにするという点です。
 重心がずれた状態で吊り上げると車両が空中で振られて作業員や周囲の物に衝突したり、作業半径が変わると許容重量を超えてレッカーが倒れてしまったりなど、作業に大きな支障をきたすことにつながります。そのため、吊り上げ時の段取りや指示を出す人間のノウハウと経験が安全な作業の基本となりますが、長年に渡り大型工作機械や生産設備の運搬、据付を行ってきた当社のノウハウと経験を活かして、事故を起こさない安全な作業工程、段取りを組み、無事に作業を終えることが出来ました。

★重要! 輸送における先導車の役割


 積込や荷卸の際に鉄道車両を損傷させない、事故を起こさないということはもちろんですが、一般道を使用した輸送時にも最大の注意を払う必要があります。
 鉄道車両を積み込んだトレーラーは幅3.2m、全長約27mにもなるため、一般道を走行する際には必ず前後に先導車を付けます。走行する時間帯は深夜ですが、一般車両の走行をなるべく妨げず、かつ絶対に交通事故を起こさないように、先導車が周囲の交通状況を確認しながら、前方や後方の車、対向車などを規制して目的地までトレーラーを導きます。
 特に、交差点での右左折時や道幅の狭い道路を走行する際には、必ず先導車が前方に先回りし、対向車とトレーラーが安全にすれ違いをできるように対応しなければなりません。
 言葉では簡単に聞こえてしまいますが、一瞬の判断ミスや躊躇が一般車両の皆さんに迷惑をかけてしまったり、交通渋滞を引き起こしてしまうため、このような大型の品物を運ぶ際には先導車の役割が非常に大きなものとなっているのです。

★プロジェクトリーダー 輸送課課長 清水恵のちょっと一言

 この案件について引き合いを受けた際、「実績の無い仕事・・・。」ということが一瞬頭をよぎりましたが、「当社には県内屈指の技術力を誇る重量プラント事業部があり、信頼できるスタッフが多数在籍している!重量物を運ぶノウハウはどこにも負けない!!」という強い信念から、自信を持って引き受けることを決断しました。
 正式に受注が決まってからは、社内のプロジェクトチームならびに外部の協力会社の皆さんと何度もミーティングを実施し、安全、確実かつスピーディーに作業が進むよう徹底的に段取り、スケジュールを調整しましたが、誰一人として気を抜かず、真剣にプロジェクトの成功を考えてくれたお陰で、実際の作業では何一つトラブルもなく予定通り無事に全行程を終えることができました。これは、関係者全員が一枚岩となって本プロジェクトに参加してくれた結果だと感じています。今後も、新たな仕事への挑戦をし続けることで、丸栄運輸機工全体はもちろん、自分自身も成長し、お客様のご要望に常にお応えできるよう努力してまいります。